くっつくかくっつかいないか?やってみなけりゃわからない

省エネのためには付着は大敵。表面が平滑だと付着してしまうという不思議。

 

配管抵抗によるエネルギーロスの大きさを正確に把握することはできませんが、かなり大きな割合を占めます。低い抵抗で流体を移送できる技術の進歩は、カーボンニュートラルへ向けた大きな効果が期待されます。抵抗を下げるには、配管の表面が平滑であればあるほど有利な気がしますが、実際は全く平らであると付着が進みます。

 

米がつかないしゃもじ
米がつかないしゃもじ

付着しないためには適度に凸凹であることが必要です。エンボス加工を施したしゃもじを使うとご飯がくっつかなくなるのと同じ理屈です。

 

ところが、この「適度に」が、気体や液体の場合には難しいのです。 表面に小さな穴が空いているような状態をうまくつくれれば、抵抗はぐっと下がります。適度には計算してもはっきりしないので、試行錯誤することになります。

 

仕事ではいろいろな粉体を取り扱っていましたが、その動きはさまざまです。流動性とか付着性とかは、まさにやってみなくちゃわかりません。いろいろな計算式はあるのですが、要素が多すぎます。