某製薬会社の血管炎治療薬を服用した患者20人が亡くなったという報道です。
血管炎は全身の血管に炎症が起きる稀な病気で、ほとんどの場合は原因不明だそうです。身体の免疫システムが異常を起こして、自身の血管を攻撃します。その攻撃の主体は活性化した白血球で、この薬剤で白血球の攻撃をブロックするということです。

この薬には重篤な肝機能障害になる可能性があるという副作用情報が提示されていました。そして、実際に肝機能障害によって亡くなられる方が出ました。
まぁ、摂取した薬はどんなものでも肝臓で酵素によって代謝されます。代謝された薬は解毒されて作用を失います。また薬は水溶性に変換されて腎臓から尿となって排出されます。
薬を代謝されるより多量に摂取すると、代謝しきれなかった薬は肝臓を通る血管から全身に運ばれて、効用を発揮するという仕組みです。
薬が肝臓に障害を与える事故はしばしば起こります。肝臓がそれだけ重要な働きをしているという証左でもあります。先述のように、肝臓の働きを超えて薬を投与しなければならないので、逆に言えば薬の量を少々減らしても解決策になりません。
クスリはドクにもなるので悩ましいですね。
