研磨装置を改造して生産性の向上を図るという計画です。
研磨とは砥粒などを使って、モノの表面を平滑にする操作のことです。研磨という操作は、人類の歴史では随分と古いものです。今は違うようですが、昔は打製石器=旧石器から磨製石器=新石器へと、日本では縄文時代に技術が発展したと習いました。石器を石や砂や硬い木などで研磨して、刃物としての性能を高めたというわけです。

古代の間でも研磨技術は発展して、勾玉や管玉、青銅鏡などがつくられます。
近代になると、反射鏡、レンズ、定盤などに向けて精度の高い研磨技術が開発されます。
実は、この頃の砥粒には酸化鉄(ベンガラ)が使われていました。私の古巣の会社では、太平洋戦争中に望遠鏡のレンズを研磨する用途の酸化鉄を製造していたと聞いています。
現代では、半導体ウェハー、ガラス基板、レーザー用大口径レンズ、X線用非球面反射鏡などなど、超精密研磨技術が実用化されました。雹面の粗さが1nm(1mmの百万分の1)といった精密研磨も可能になっています。
研磨加工は古くて新しい技術です。半導体製造でも実証されているように、日本が世界最高水準の技術を保有している分野です。今後の発展に期待しています。
