勤めていた会社は粉体メーカーなので、いろいろな原理の粉砕機を使っていました。超大型の機械は少ないのですが種類が豊富なので、「粉砕機の博物館」だねって言われてました。
昨日の新聞で、岩石風化促進技術「A-ERW(AdvancedーEnhanced Rock Weathering)」が、地球環境問題を解決する注目技術として紹介されていました。A-ERWは、有効且つ実用可能な二酸化炭素除去「CDR(Carbon Dioxide Removal)」手法とされています。

天然の岩石は数千年~数万年の時間をかけて風化していきます。その風化の過程で岩石は大気中の二酸化炭素を吸収しています。
岩石の風化を人工的に促進することで、現在の待機中の二酸化炭素濃度を減少させることができるというわけです。
岩石の風化を促進する方法が「粉砕」です。岩石の塊を微細な粒子に粉砕して、表面積を大きくします。岩石粒子の表面で、大気中の二酸化炭素は反応して重炭酸イオンとなって固定されます。
ERWはCDRとして有望なだけではなく、土壌改良にも貢献が期待されます。土壌の酸性度を下げて、栄養分を増やします。農地や牧場などに岩石粒子を散布することは、農業生産や牧畜収量の増加につながりそうです。農工連携の興味深いテーマです。
そこで、岩石の粉砕です。粉砕という操作に大きなエネルギーを消費するのでは、本末転倒です。可能な限り小さなエネルギーで効率の高い粉砕をすることが必要です。岩石の種類によって、CDR効率が最適になる粒子サイズや粒度分布があるように思います。どんな原理のどんな機械をどう使うのか?面白そうです。
