14日に行われた秋吉台の山焼きで、延焼監視を担当していた消防団員の方が死亡する事故があったとニュースで知りました。秋吉台の山焼きでは2017年にも死亡事故が発生しており、短期間に再発したことは深刻です。
亡くなられた方は、市内でガソリンスタンドを経営している50歳代の方だそうです。危険物を取り扱う仕事ですし、消防団員として地域に貢献されていたことから、危険予知能力は高かったように推測します。地方ではガソリンスタンドは貴重な公共インフラですから、亡くなられたことは無念です。事故の状況は不明ですが、原因をしっかり検証する必要があります。

秋吉台の山焼きは、弥生時代から地域の住民によって続けられている日本最大規模(約1300ha)の山焼きです。
秋吉台の山焼きの本来の目的は農畜産用途です。
かつて、秋吉台の台上では栄養分が豊富なドリーネ(浸食窪地)で畑作がおこなわれました。また、台麓での農業や畜産が盛んでした。台上の草は田の肥料や畜産飼料として重要な農畜産資源でした。
今では、ドリーネ耕作は行われず、台麓の農業でも台上の草は不必要になっています。秋吉台の山焼きの主な役割は観光目的に代わりました。観光産業が農畜産業に代わる地域の基幹産業になっています。
観光目的の山焼きがうまくいくには好条件が必要です。今年は当初予定の11日(祝)から、積雪のため14日(土)に延期されています。過去には4回も延期された年もあるとのことです。また、昨年の山焼きでは濃霧の影響で火が燃え広がらず、観光客の方は少しガッカリされたそうです。今年の山焼きに、その影響が無かったのかも気になります。
秋吉台の大規模な山焼きには、1000人近い人員が必要です。地域住民が減っており、市の職員や消防団員の方などが参加することで、なんとか行事が持続できています。
毎年、条件が異なる山焼きの安全を確保するのは意外に難しいのかも知れません。安全第一を旨として、確実な再発防止を実行しないといけません。
亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
