塗料用顔料をつくる会社に勤めていたので塗料メーカーが重要な顧客でした。
日本塗装工業会のWebサイトに塗装工事業の市場動向が載っていました。塗料工事業の売上高は1996年に1兆300億円余りでピークを記録した後は下降します。2011年には7000億円余りでボトムとなりますが、その後上昇に転じます。そして、昨年2024年に27年振りに売上高1兆円を回復しました。ちょっと目出たいです。

グラフを見てわかるのは、白地の新築塗装は減少したままで全く増えていないことです。塗装工事で増加しているのは既存の塗り替え塗装なんです。
新築塗装工事のピークはバブル崩壊直後の1993年の約3900億円です。日本にはこの時代の建築物や建造物のストックが多量に存在しています。30年余りの時を経て、これらが塗り替え塗装が必要な時期になっているということです。
塗り替え塗装は建物や建造物の美観を整えるだけではなく、寿命を延ばし、価値を高めます。さらに近年では、省エネ性能や防火防災性能、防汚や防カビ性能などを付与する機能性塗装の提案も増えています。建物や建造物を長く使い続けることは、地球環境の保全につながりますから、塗装工事の役割はこれからも大きくなります。
