海外現法の売上高は中国で縮小し北米で増加している

権力者が自らの老いや健康不安を自覚し始めると、権威主義国家は危険です。

 

権威主義国家とは一人の権力者に権限が過度に集中している国のことです。老いた権力者は判断力が衰え、正常な国の舵取りがおぼつかなくなります。健康不安を自覚すると、失脚を恐れて無理な行動を取ることがあります。多くは後継者を決められないので、権力移譲がスムーズにはおこなわれません。失脚を恐れて対外的な紛争を起こすリスクが高まります。

 

日産中国合弁工場閉鎖
日産中国合弁工場閉鎖

話は変わって、日本企業が中国事業を縮小・撤退する動きが顕著になっています。

 

一つには中国の製造力が上がってきて、国産品(中国メーカーの製造品)志向が高まってきたことがあります。もう一つは、中国の経済成長率が低下してきて消費市場としての魅力が薄れていることです。 

 

経産省の海外現地法人四半期調査の結果をグラフにしました。ドル建ての売上高(全業種)です。

世界全体をみると、2020年にコロナ禍で大きく落ち込んだ後に回復し、現在は微増あるいは横ばいで推移しています。

 

2番目のグラフが中国での日系企業の売上ですが、コロナ禍の後に一旦増加しましたが、その後は減少に転じて、ピークからは4割くらい減っています。3番目のグラフが北米で、こちらは逆にコロナ禍前のピークと比べても2割近い増加です。

 

ASEAN10や欧州など、その他の地域での売上高には大きなトレンドがありません。簡単に言えば、中国で減った分を北米で取り戻しているのが現状です。この傾向は、当分の間は続きそうです。