「セラハラ」は「カスハラ」の反対。売り手によるハラスメント(嫌がらせ)。
「セラハラ」(seller harassment)は通常はおこりません。販売者やサービス提供者が顧客に対して不遜な振る舞いをしたり、不合理な要求をするケースは、おもてなし大国・日本ではそれほど多くはありません。不幸にして、そんな稀なケースに出会うと、当惑して感情的になってしまいます。

随分と年輪を重ねたので、あまり怒るということがなくなりました。仕事で同行した人に、よく我慢できますね?と不思議がられることがあります。相手の人に少しの道理や職業倫理があれば忖度します。
職業倫理とは、プロフェッショナルとして期待される個人や組織の倫理的な行動基準をいいます。
サービスを提供している会社や組織の経営者や従業員に対して、サービスを受ける側はその専門性に期待し、自らの便益を守ってもらえるものと信じています。
そのうえ、売り手は報酬や給料という経済的な利得を顧客から与えられています。
顧客からすれば、 強く信頼して、経済的な負担を負っていただけに、万一にも裏切られるとショックがさらに大きくなります。プロフェショナルである職業人が、顧客の期待や信頼を裏切ることは、あってはなりません。
この信頼を裏切ることは、所属する会社に対する評判や信頼を損なうだけではなく、その業界や加盟している団体などの信頼を失うことにつながります。果てはその職業に対する評価を落としめることにもなります。
素人である顧客の「カスハラ」に比べて、プロである売り手の「セラハラ」はけた違いに罪が深いです。心得ていきましょう。
