一票の格差ではなく、地方の声が国政に届かないのが問題。

各地で参院選の「一票の格差」が違憲だと選挙無効を求めた一斉提訴がありました。

  

報道によると。議員1人当たりの有権者数は、全国で最も少ない福井選挙区と比べ、最も多い神奈川選挙区で3.13倍だった。前回の参院選(2022年)の最大3.03倍から広がった形で、神奈川での1票の価値は「0.32票」だった。ということです。

 

一票の格差
一票の格差

一票の格差という問題は、選挙に出る候補者(政治家)と訴訟を提起する弁護士にとっては大事な問題ですが、地方に住む我々にとってはおかしな話に聞こえます。

 

例えば、福井県民の政治的な意見が、神奈川県民の3.13倍も国政に反映されているという事実があるのでしょうか?

現実は地方の声は国政に届き難いと思われます。だからこそ、どの党も地方創生を掲げて地方の活性化を目指しているのではないでしょうか?

 

そうなる理由は、国会の議決は議員の数で決まるからです。

参議院議員選挙の福井県選挙区は定数1ですから参議院議員は2人です。参議院で福井県と同じ1人区は32あります。合区の島根県・鳥取県、高知県・徳島県を含むと、34県が定数1以下です。2人区が4県、3人区が4同県、4人区が4府県、東京都が唯一6人区です。

神奈川県選挙区は4人区なので参議院議員は8人です。

 

衆議院議員を含めた国会議員では、福井県選出は衆議院選挙の比例復活を含めて6人です。これに対して、神奈川県は39人、東京都は58人です。多勢に無勢で、福井県民の意向はなかなか反映されにくそうです。

 

そうは言っても、福井県には6人の国会議員がおります。石破首相の出身である鳥取県は、参議院では島根県と定数1の合区になり、現在の参議院議員はいずれも島根県出身です。したがって、鳥取県の国会議員は2人だけ(但し、石破首相と赤沢トランプ関税担当大臣ですが・・)になりました。同じく合区になった徳島県も参議院議員はいなくなり、国会議員は衆議院の2人だけです。鳥取県民と徳島県民が参議院議員が一人もいないのは、法の下の平等に反すると主張しても、そんなにおかしくないような気がします。

 

一票の格差を違憲という弁護士さんは、地方の声を国政に反映させることに意義を感じていないなのでしょうか? 

一票の格差を是正するために、福井県と石川県を合区にするとします。その後は秋田県と山形県、和歌山県と奈良県、香川県と愛媛県、佐賀県と長崎県、大分県と宮崎県を順に合区にしていったとして、隣県に相手が見つからない山梨県はどうしましょうか? 

 

私には、一票の格差解消を訴える弁護士さんというのは、教条主義で本質を見極められていない人たちの集まりのように思われるのです。