山口県のゴミのリサイクル率が大幅に下がったわけ

山口県は一般廃棄物循環率(ゴミのリサイクル率)で、2021年度まで4年連続で全国1位を続けていましたが、2022年度には7位に転落しました。 

 

山口県の一般廃棄物排出量は年間約46万8千トンです。県民1人が1日に965gのゴミを出していることになります。これは全国平均の880gを大きく超えて、全都道府県で9番目に多くなっています。それでも、一般廃棄物のリサイクル率で全国1位だったので少々埋め合わされていましたが、2022年のリサイクル率は22.7%と全国平均の19.6%を上回ってはいますが、少々心もとない印象です。

 

セメントの需要
セメントの需要

山口県のリサイクル率が下がった原因=これまで高かった理由は、山口県がセメントの生産量が多かったことです。

 

セメント産業は可燃性廃棄物を熱エネルギーとして回収しています。また、廃棄物に含まれる金属成分は天然原料の代替としてセメントに含まれます。

2021年度のデータでは、日本で循環利用される廃棄物は約2億3500万トンですが、そのうち11%に当たる2490万トンはセメント製造でリサイクルされています。

 

しかし、日本のセメント需要(生産量)は右肩下がりです。2010年代後半は5300万トン超の需要がありましたが、2023年度は4143万トンと2割以上の減少です。民間需要はそれほど減少していませんが、官需はと輸出は3割以上減っています。

 

セメント主要会社のシェア
セメント主要会社のシェア

今さら言うまでもなく、セメント産業は山口県の基幹産業です。現在の日本の主要なセメント会社は4社です。

 

シェア1位が、小野田セメントと秩父セメント・日本セメントが合併した太平洋セメント。2位が宇部興産と三菱マテリアルのセメント部門が統合したUBE三菱セメント。4位がトクヤマです。

 

山口県内での生産は、UBE三菱セメントとトクヤマに、太平洋セメントが販売する東ソー製造分を合わせると国内の2割程度になっています。

 

今後もセメント需要は減っていくことは仕方ないですから、山口県の資源循環という意味でも新たな施策を考え、創造する必要があります。