鰻(うなぎ)の生態はよくわかっておらず、保護の対象です。
鰻は西マリアナ海嶺付近で産卵して、レプトセファルスという幼生のかたちで西に移動します。フィリピン近海まで来ると黒潮に乗って北上をはじめて、シラスウナギという稚魚となって日本近海に到達します。その後、日本列島を離れたシラスウナギは成魚となって再び南下して西マリアナ海嶺付近で産卵するわけです。

私たちが食べている鰻は、シラスウナギを捕獲して養殖場で成魚に育てたものです。シラスウナギを採り過ぎると成魚になる鰻の数が減るのでむやみに採ってはいけません。
日本で採れるシラスウナギの量は21.7トンと決まっています。その他の国では、中国が36.0トン、韓国が11.1トン、台湾が10.0トンが上限です。
シラスウナギは長さ6㎝・重さ0.2gでちょうど爪楊枝くらいです。日本でシラスウナギを採っている人は2万人以上にもなるそうです。つまり、1人当り1シーズンで平均1㎏の漁獲?というわけです。
シラスウナギの採り方は、海岸線や河川の下流域で、目の細かい網で気長に掬いとる方法で、1人で1日に採れるのは数グラムだそうです。採られたシラスウナギは集荷業者が集めて、養鰻業者に売られます。
シラスウナギ1㎏は約5000匹ですが、養鰻業者が購入するときの価格は300~400万円もします。1匹当たり(爪楊枝1本当たり)600~800円です。しかも、シラスウナギが全て成魚に育つわけではありません。養鰻にかかる費用も考えれば、鰻料理の値段が高いのは当然です。大変な仕事です。
鰻の完全養殖に期待がかかりますが、まだ時間がかかりそうです。
今年は土用の丑の日が2回あるそうですから、鰻の需要も鰻登りでしょうね。
