「いま、ここにある、別れ。」も考えてみたい

「まだ、ここにない、出会い。」株式会社リクルートの有名なコピーです。

 

このところ、主に転職サイトのCMでリクルートはよく目にします。「まだ、ここにない、出会い」というコピーは秀逸です。もっとも、私たちの世代ではリクルートというと、1988年のリクルート事件が印象に残ります。就職や転職でリクルートにお世話になったことはありませんから、古くて新しい企業です。

 

まだ、ここにない、出会い
まだ、ここにない、出会い

世の中には多くの出会いがありますが、出会いの方法は様々です。最近では、マッチングアプリで出会って結ばれるカップルが多いとニュースでみます。実に効率的です。

 

一方で、神様が何かを仕掛けたからとしか思えない、偶然に偶然を掛け合わせたような非効率的な出会いもあります。よくここまで我慢したものだと、我が身を褒めたくなることもあります。

 

ここで考えなければいけないのは、出会った数だけ別れもあるということです。「まだ、ここにない、出会い。」のために、別れなければならない人もおります。転職は出会いでもありますが、別れでもあるのです。

 

若いうちは、出会いの数が別れの数を上回っていても、最後にはつじつまが合います。

別れは出会いを記憶にします。記憶はいつでも思い起こすことができると人は言います。しかし、人の記憶のキャパシティーには限りがあるので、やはりいつの日にか完全な別れがやってきます。

 

もちろん、完全な別れがやってくる理由は他にもあります。まぁ、そのときは、こちらが記憶のなかに残るかもしれませんが、できれば綺麗に消え去りたいとも思います。