地球上で生物の大絶滅はこれまで5回起こっています。現在は6回目が進行中とされます。
前回(5回目)の大絶滅は今から6600万年前です。白亜紀の恐竜たちが繁栄していた時期です。 生物種の70%が絶滅し、恐竜たちは姿を消しました。 5回目の絶滅はユカタン半島に落下した小惑星が原因になったとほぼ絞り込まれています。
それ以前の4回の大絶滅では、原因と思われるものがまだ複数残っています。
現在進行中の大絶滅の原因ははっきりしています。「人間(人類)」です。
人類(猿人)が誕生してから約500万年になります。現生人類が現れるのは20~40万年前のことです。
一般に生物は、外部環境の変化に適応するために、僅かずつ進化していきます。身体の形態を変え、生活スタイルを変えていきます。
しかし、人類は外部環境の変化に拠らず、自ら進化していきました。その変化はあまりに急速で、且つ環境そのものを変化させるようになりました。

20~40万年前に、簡単な石器(礫器)を使い始めた人類は様々な道具を考案していきます。農耕をおこない、家畜を飼いはじめると、生活はどんどん豊かになります。
人口は急激に増加していき、ついに地球規模の環境変化を引き起こすようになりました。
現在、地球上の全哺乳類の34%が人類、64%が家畜(と1%未満のペット)です。野生動物は地球上の4%に過ぎません。特に大型の哺乳類は、そのほとんどが人類が誕生して以降に絶滅しています。
これに地球温暖化による影響が付加されます。生物種の絶滅の範囲は広がっており、且つその速度は加速度的に増加します。
できることは少ないですが、全くないというわけでもありません。