昭和40年、宇部市の人口が急減したことがある

宇部市では昭和40年前後に大きな人口減少がありました。炭鉱の閉鎖が主な原因です。

 

昨年10月1日時点の日本総人口は1億2550万2千人で、前年に比べ64万4千人(‐0.51%)の減少でした。減少は10年連続で、減少幅は過去最大です。なお、男女別の人口は、女性が6448万3千人で男性が6101万9千人と、女性の方が347万人多くなっています。男性人口と女性人口の減少を比較すると、男性が年間2万人ほど多いので、男女別人口の差はさらに大きくなっていきます。

 

ちょっと用があって、宇部市の人口推移を調べてみました。平成7年(1995年)に18万3千人というピークがあってから、宇部市の人口減少は続いています。平成16年(2004年)に宇部市は旧厚狭郡楠町(人口7000人余り)と合併して、一時的に人口が増加に転じますが。人口減少基調は変わりません。現時点ではおよそ16万1千人以下になっています。

 

宇部市の人口推移
宇部市の人口推移

そんな宇部市の人口推移グラフを見ると、昭和40年から45年頃に大幅な人口減少があったことがわかります。炭鉱の閉鎖と宇部興産の千葉並びに堺への一部事業移転が大きな要因です。

 

ところで、昨年の統計では、47都道府県のうちで人口が増加したのは沖縄県だけでした。他の46都道府県は全て人口が減少しています。山口県ももちろん人口減少していますが、孤独ではないので辛くないです。しかし、昭和40年頃は高度経済成長の時代ですから、宇部市の大幅な人口減少は珍しくて、際立っています。ちょっと寂しいですね。

 

宇部市では人口減少を止めるために、たくさんのメニューを開発しています。一人でも、宇部市に住む人を増やすという計画です。昭和40年代の人口減少は、その後急速に回復に向かっていきます。今回の支援メニューが功を奏してくれることを期待しています。