2020年新型コロナと2019年インフルの比較してみた

日本社会を崩壊させた2020年新型コロナと、特に記憶に残らなかった2019年インフルエンザを年齢階級別死亡者数で比較してみました。

 

2020年新型コロナ関係データとグラフの体裁は、国立社会保障・人口問題研究所のwebサイトから拝借しました。2019年のデータは、構成労働省の人口動態調査(2019年確定)から参照しました。死者数は新型コロナ3679人、インフルエンザ3575人でほぼ同じです。

 

2020年新型コロナ関連死
2020年新型コロナ関連死

2020年新型コロナウイルス関連の性別・年齢階級別死者数です。

「高齢者」としか発表されておらず、年齢が公表されていないデータが全体の約18%あります。これは除いてあります。

 

特徴の一つは、男性の死者数が女性の死者数より1.61倍多いということです。

また、もう一つの大きな特徴が、若い人の死者がほとんどいないことです。

30歳未満は、男性で1人(糖尿病を患っていた力士さん)だけで女性はゼロです。40歳未満に広げても男性7人(力士さん含め)、女性2人です。

 

2019年インフルエンザ
2019年インフルエンザ

上の新型コロナのグラフと下のインフルエンザのグラフは縮尺が同じ(±800人)なので、そのまま比較できます。

 

違いで気がつくのは、男性の死者数と女性の死者数の比が1.13倍と小さく、極端に男性に死者数が多くはないことです。

また、男女共に90歳代の死者数が多く、新型コロナより高齢での死者が多い(逆に言えば、新型コロナはより若い高齢者にリスクがある)ように見えます。

一方で、インフルエンザでは高齢でない若い人にも死者がみられます。

30歳未満でも、男性で42人、女性で23人が亡くなっています。

 

新型コロナウイルスの病原性が、インフルエンザウイルスに比べていくら弱いといっても、若い人に死者が全くいないというのも不思議です。

 

2019年糖尿病
2019年糖尿病

そこで、思い当たるのは新型コロナとインフルエンザの死者の定義の違いです。

インフルエンザの死者数は、インフルエンザが原因で亡くなった人の数です。

一方で、新型コロナの死者数は、PCR陽性で亡くなった方の数で、死因が新型コロナ感染症とは限りません。

 

新型コロナは既往症のある人が死に至るとされており、最も関連性が高いのが糖尿病だそうです。

そこで、2019年の糖尿病の性別・年齢別死者数をグラフにしたのが右です。

但し、糖尿病は縮尺が約4倍大きい(±3000人)ことに注意ください。

 

どうでしょうか?最初の新型コロナ関連死のグラフと、形がそっくりなことがわかります。

これが、何を意味するのかは、言わずもがなのような気がします。