五輪がコロナ退散のきっかけになるといいが・・

ナチスの宣伝大臣ゲッベルスの有名な言葉に「嘘も百回言えば真実となる」があります。

 

あからさまな嘘やデマの場合は、百回くらいでは真実とはなりませんが、1年に渡って、万回・億回と繰り返すと真実になってきます。今の日本人で、東京オリンピックが開催されると考えている人は、ほとんどいないでしょう。それでも、私としては、スポーツや文化の力を信じる人によって五輪が開催されて、コロナ退散のきっかけになることを願います。

 

五綵の絲
五綵の絲

中国の古いおまじないです。

「以五綵絲繫臂 名曰辟兵 令人不病瘟」

意味は、”五色の絲 (きぬいと) を捩ったものを臂 (ひじ) に繋ける。これを名づけて辟兵(ひへい)という。こうしていると、 人は瘟 (おん=感染症のこと) を病むことはない。”

ということです。 

 

端午の節句を五絲節とも言います。

七夕の祭りも、今は短冊を飾りますが、昔は五色の糸を掛けていたそうです。

 

これらは、陰陽五行説に由来するものです。この世のあらゆるものは、陰と陽に分けられます。そして、木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木に、それぞれ優越するという、ぐるっと一周回って秩序が保たれるという五行が基本です。

 

五色の糸を捩って飾れば、疫病といえど、勝つことはできず退散するというわけです。

 

というわけで、オリンピックへの人々の期待がコロナのデマ退散のきかっけになるといいなぁと願います。

ちょっと、心配なのは五色の糸(青・黄・黒・赤・白)と、オリンピックの五輪の色(青・黄・黒・赤・緑)とでは、白と緑が異なることです。おまじないの効き目が薄れそうです。

 

東京オリンピックには効果が無くて、半年先の北京冬季オリンピックにはご利益があるということも考えられますかね。

 

それにしても、今日も爆発だ!と威勢のいいことを専門家さんたちが言っています。10年先・20年先にどんな教訓を残す(それとも残さない)のでしょうか?