破綻の定石を学ぼう。失敗はサイエンス!

「成功はアートだが、失敗はサイエンス」といわれます。 

 

10年程前ですが、「日経トップリーダー」に「破綻の真相」というのが連載されました。後に「なぜ倒産-23社の破綻に学ぶ失敗の法則」として単行本がでました。「日経ビジネス」の「敗軍の将、兵を語る」という連載も人気です。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というわけで、失敗の定石を探ってみましょう。

 

2018年日経トップリーダー
2018年日経トップリーダー

「破綻の真相」では、中小企業が破綻に至った定石を3章に分けて、11挙げています。

 

1.急成長の落とし穴

売上高が急激に増えた際には資金需要も急激に増えます。この増加した資金を賄えない場合は黒字倒産になります。

 

商品の引き合いが急激に伸びたことに対応して、大きな設備投資をしたことで資金繰りに窮することもあります。

 

顧客が増えたので新しい店舗を続けて出店したものの従業員の教育に手が回らず、お客様に不興を買ってしまうかもしれません。

 

急成長の落とし穴は破綻の定石ではありますが、10年前はともかく、近年ではあまり多くはないように思います。

 

2.ビジネスモデルの陳腐化

○○ブームに乗って販売を増やした商品だったが、僅か2年ほどでブームが去り、残ったのは在庫の山だけだった。

 

技術力を評価されて、世界的大企業からの注文が舞い込んだ。これに対応するため最新鋭で高額な工作機械を導入したが、その大企業以外からは受注が無く、機械の稼働率は上がらない。

 

人気の○○商品の専門店を多店舗展開して売上高は大きく伸びていたが、Amazonのネットショップで○○商品が取り扱われるようになると、塩が引くように来店客が減った。

 

優れたビジネスモデルでも、賞味期間はどんどん短くなっています。

 

3.リスク管理の甘さ

 大手企業○○社の下請けとして堅実な経営を続けていたが、突然に○○社が同業の□□社に吸収合併されることになった。調達方針がガラッと変わって、今まで通りに営業しないでも仕事があるという状況ではなくなった。

 

現場作業はトラブルもなく順調に進んでおり、現場の作業員も増員して早期完工を目指していたが、新しく雇った作業員が機械操作を誤って大きな怪我をした。調べてみると、その作業員は機械を操作する資格を持っていなかった。

 

震災とか事前災害を含めて、管理をしておくべきリスクは多数存在しています。