昨日の続きです。中林梧竹は本名を隆経といい梧竹は雅号です。
由来となったのは頼山陽の「梧竹秋声入晩晴、遙看遠水日添明」です。梧はアオギリです。
「アオギリと竹の秋の声が夕晴れに聞こえる。遠くの水面を遥かに見ると夕陽が明るさを添えている。」くらいの意味です。秋の声は澄んだ空気を感じさせ、遠くの川の水面が夕陽でキラキラ輝くのが遥かに見えるというのも気分が良いです。

さて、アオギリ(梧・梧桐・青桐)ですが、キリといっても桐の仲間ではありません。高木の広葉樹で、葉の形が桐に似ていることから名づけられました。アオは幹の色が青みがかかっているからですが、アオギリは若いうちは幹でも光合成をします。
アオギリは街路樹や公園の植栽として多く利用されます。アオギリを植えるのは防火性を期待しているという一面があります。
アオギリは阪神淡路大震災で複数個所で火災拡大を防ぎました。また家屋の倒壊を支えた例も報告されています。
大きな森林火災が報道されているので、樹木が燃えるイメージがあります。しかし、危険性があるのは松などの油分を含む針葉樹あるいは竹です。広葉樹は防火性も耐火性も高く、火災の拡大を防ぐ役割を果たします。
工場緑地の植栽を計画する際には、防火性・耐火性にも注目するとよいように思います。
☞ 2023/05/28 工場の緑地にどんな木を植えるのがよいか
