キリストの復活への献身を理解することは難しい

アメリカ・イスラエルとイランとの争いには宗教的要因が大きいようですが、日本人にはよく理解できません。 

 

大国ロシアによる隣国ウクライナ侵攻も、ロシア正教とプーチン政権が結びついた宗教ナショナリズムが発露したものと言われます。大国アメリカがイスラエルとともにイラクを攻めるのも、やはり宗教絡みです。世界の安全保障が宗教的要因に翻弄されていく様は、日本人にとって腑に落ちることはなさそうです。

 

トランプ支持集会
トランプ支持集会

アメリカは世界最大のキリスト教国です。人口3億人の7割に当たる2億人強のキリスト教信者がいます。

 

日本人がキリスト教に持つイメージは、バチカンのローマ教皇を頂点にしたヨーロッパカトリックの組織的な活動です。

イギリスでカトリックに反対して革命を起こしたピューリタンが、差別や迫害を逃れて大西洋を渡って建てた国がアメリカです。

 

アメリカ独立戦争はイギリス本国のカトリックと、新世界アメリカのピューリタンの戦いでした。勝利して初代大統領になった、ジョージ・ワシントンは「神の働き」によって勝利したと語り、アメリカを神の理想の国にすることを誓います。

ピューリタンを含むプロテスタントは、カトリック教会のような強い中央集権的な組織構造を持ちません。自由の国、アメリカではプロテスタントが優勢で、カトリックで大統領になったのはJ・F・ケネディとバイデンの2人だけです。

 

プロテスタントは主流派と福音派に分かれます。

今のトランプ政権を支えるのが福音派と言われています。福音派は福音書を忠実に守り、原理主義を貫こうとする傾向があります。創造論を信じて人工妊娠中絶や同性婚に反対することが象徴的です。

トランプ氏は福音派の支持を巧みに利用して2度の大統領選挙に勝利しました。福音派はシオニズム運動を支持して、イスラエルは神がユダヤ人に与えたもの、エルサレムはキリストの再臨の核心と考えています。 

 

宗教による世界の分断はますます大きく深くなっていきます。マスコミでは、日本政府に外交努力で平和に貢献するようにと叱咤する声がありますが、そもそもキリスト教にしろ、イスラム教にしろ、その本質を理解することが困難なように思います。私たち日本人にとっては、キリストの復活によって罪が赦されるのだ、と言われてもキョトンとするばかりです。