誰が言ったのかは忘れたのですが「コンサルタントとは、社長の筆記用具」だそうです。
なるほど、言い得て妙です。結局のところ、会社の経営は社長が100%の責任を負うわけで、どんなに著名なコンサルタントに、どんな素晴らしいことを指導されたとしても、この責任から逃れることはできません。社長としては、自分の考えを清書する筆記用具を雇ったと割り切って接するのが正しい扱いです。

私たちが会社に入った頃は、事務所にデスクトップ型のワープロ機が1台だけありました。30人ほどが働く事務所ですが、それ以外に2台のポータブルワープロがあって、貸出ノートに名前を書いて使っていました。
未だ、報告書や議事録は手書きです。それぞれに専用の用紙(事務系は横罫で、技術系は方眼とか)を使っていました。
当時の上司に当たる人は昭和10~20年代に生まれています。当然ですが、今の私たちと違って手書きの文章に慣れています。文字が美しくて、読みやすい人が多かったです。
ところが何にでも例外はあるもので、結構な悪筆の方もおられました。私も字が綺麗とは言えないのですが、それでも時々代筆したことがあります。まさに筆記用具です。
結構、嫌々だったのですが、その後は急速にワープロからパソコンへと普及していって、手書き代筆の機会は減りました。
同じように、今はAIの急速な普及で、コンサルが社長の筆記用具といわれる時代も早々に終わるかも知れません。
