下水管の寿命は都市部では40年かな?

埼玉県の下水道管腐食に端を発する道路陥没事故の調査報告(中間とりまとめ)が公開されました。☞ 埼玉県 八潮市で発生した道路陥没事故に関する原因究明委員会

 

この事故では陥没穴に転落したトラックの運転手さんが亡くなっています。

陥没発生のメカニズムは、➀:道路の地下に埋設されていた下水管に硫化水素による腐食で穴が開いて土砂が流れ込む。➁:土砂が流れ込んだため地中に空洞ができる。③:空洞が徐々に成長して路面崩壊に至る。

あるいは、③’:腐食が徐々に進行した下水管が崩壊して道路陥没に至る。という2パターンが考えられる。

 

埼玉県八潮市道路陥没事故
埼玉県八潮市道路陥没事故

下水管は水中カメラで定期的に点検をしていたが、異常が発見されなかったということです。処理場に近い大口径の下水管で、且つ下水量が非常に多い管路で、点検困難箇所でした。

 

この中間報告書では明確な再発防止策が提示されていません。下水管の腐食は程度の差はあれど必ず起こります。腐食の程度を詳しく評価するには、直接に下水管内部を点検調査するしかありません。しかし下水への流入を止めることは、これは都市住民の生活に大きな支障が発生しますから、実際にはなかなか困難と思います。

 

また、仮に腐食の懸念がわかったとしても、どのような対処が可能であるかは難しいでしょう。今回の下水管は併用から42年でした。下水道は便利ではあるのですが、永続的に使用することはできません。腐食負荷が強くかかる下水管では40年くらいが耐用年数なのかもしれません。全国の下水管についてどうしていくかを考えないといけません。