昨日の続きですが、選挙は採用する制度によって結果が異なります。
中道改革連合の代表選は候補者2人(小川さんと階さん)から、国会議員49人が投票して1人を選びます。この場合は単純に票数が多い方が代表になります。
自民党総裁選挙は少し複雑で、1回目の投票で過半数を獲得した候補者がいなければ、上位2人による決選投票をおこないます。ちょっと変則的なのは、党員党友票が1回目は議員票と同数あるのですが、2回目は都道府県票47票に減ることです。

自民党総裁選出のような決選投票方式は、最終的には過半数が投票したことになるので、有権者の納得感を高めます。しかし、手間と時間がかかるので、決選投票の実務を簡素化する必要が発生することがあります。
自民党総裁選挙は、前回(2025年)は初回投票・決選投票共に高市氏が1位でした。前々回(2024年)は初回は高市氏が1位で、決選投票で石破氏が逆転しました。
その前(2021年)は初回は岸田氏と河野氏が1票差(256対255)の接戦で、決選投票で岸田氏が勝ち切りました。遡って2012年の総裁選では初回は石破氏が安倍氏に勝利していましたが、決選投票で安倍氏が逆転して、その後「安倍一強」と呼ばれる長期政権を担います。
決選投票方式の手間がかかる欠点を補う方式としては「ボルダ方式」があります。有名なのは野球のMVPを決めるときの投票です。有権者は「1位に3点、2位に2点、3位に1点」のように配点して投票します。フランスの数学者ボルダ氏が250年くらい前に考案しました。
2025年のMLBのMVP投票ではナショナルリーグは大谷選手が満票で選出されました。一方のアメリカンリーグは、ジャッジ選手が1位17票(14点×17=238点)・2位13票(9点×13=117点)で395点、ローリー選手が1位13票、2位17票の335点となり、ジャッジ選手が選出されています。ボルダ方式はより広い範囲の納得性を高める方法といわれます。
