会社に勤めていた25年くらい前のことです。新規事業のアイディア出しで「融雪」がテーマにあがっていました。
誘導加熱の効率を高めるような装置の開発です。実際に雪国の駐車場に設置してテストしたりしました。結果として、そのときの事業化は実現しませんでした。このところの東北などでの豪雪被害のニュースをみて、当時のことを少し思い出しました。

雪下ろしや除雪作業中の事故で亡くなられる人が年によっては100人を超えます。今年の1月下旬からの大雪では、全国で38人が亡くなったそうです。
技術的には屋根や道路の融雪は可能です。降った雪を積もらせないで融かしていけば、雪による事故は減らせます。
融雪には温水や温風が必要なのでエネルギーを浪費するとか、設置にあまりにも高額な費用が必要ということとかは、現代の技術で知恵を使えば解決できそうです。力学的エネルギーを含む自然エネルギーを活用して、合理的な投資額で融雪の仕組みを構築できる可能性はあると思います。
地球温暖化で、北極海の海氷はどんどん縮小しています。北極海に寒気を留めておく力が年々弱まってきて、寒気が日本列島へと南下してきます。日本海の海水温は年々上昇するので、蒸発量は増えていきます。結果として、日本列島では豪雪リスクが年々高まっていきます。
雪の積もらない屋根工法(新たなエネルギーを使用しないものも含めて)は、いろいろ提案されています。道路や駐車場など地面の融雪も、温水循環などとは異なる技術が多数開発されています。融雪への投資は、責任ある積極財政の使い道として最適なものと思います。
