新しく「中道改革連合」という政党が誕生します。「中道」は仏教用語ですが、その定義はどうなっているのでしょうか?
公明党の母体である創価学会のWebサイトに教学用語として「中道」が説明されています。
中道(ちゅうどう):相対立する両極端のどちらにも執着せず偏らない見識・行動。ということです。似た言葉に「中庸」がありますが、こちらは両極端の真ん中にあることです。

以下の5つの中道が説明されています。
①苦楽中道。快楽主義と苦行主義の二つの生き方を捨てること。
②有無中道。断見と常見の両極端のどちらにも偏ることなく、あらゆるものごとは、縁起の法にしたがって、生成消滅するという正しい見識に立つこと。
③八不中道。不生不滅・不常不断・不一不異・不来不去という八不(八つの極端の否定)。
④空と中道。空こそが、生滅・有無などの対立する2項を離れたものごとのありのままの姿であり、これを中道という。
⑤三諦における中道。空と仮をならべて用い、障害なく通じ合って融和し、偏ることのない境地。
「中道」はブッダの中心思想の一つです。
ブッダが右派(保守)と左派(革命)を両極端と考えていたわけではありません。ブッダの主題としては、『生存と非生存という両極端を捨てた道(すなわち中道)を歩むことが涅槃への道である』ということです。生存と非生存という両極端を求めることを煩悩、生存と非生存の繰り返しを輪廻といいます。
ここで、非生存(非生存欲)に違和感を感じるかもしれませんが、人は修行していくと生存していることが心身ともに苦であり、非生存が楽と考えるようになる。これは自然なことなのです。ブッダは苦を求めることもせず、楽を求めることもしないように諭しています。
なかなかに難しい(とらえどころのない)党名をつけられたものです。
