歳末に聞く落語といえば「芝浜」に「文七元結」

このブログで時々書いてますが、クルマで移動中に落語を聞くことがあります。 

 

山口県では電波の状況が悪いところが多くて、ラジオやテレビ(音だけ)を安定して聴くことが難しいので、録音した落語を聞くわけです。古典落語は演者が変わると雰囲気が異なるので興味深いです。それでも筋は知っているので、あまり深くはのめり込まないのでドライブには最適です。歳末の落語と言えば、「芝浜」に「文七元結」ですが、どちらも三遊亭圓朝の作品(但し、芝浜は少し怪しい)です。

 

三遊亭圓朝
三遊亭圓朝

江戸落語の中興の祖といわれる三遊亭圓朝は、音曲師の初代橘屋円太郎の子として天保10年(1839年)に生まれました。安政2年(1855年)17歳のときに、三遊亭円朝として落語の真打となっています。

 

若くして人気落語家となった圓朝は、落語の創作に力を注ぎました。21歳で創作した「真景累ケ淵」にはじまって「怪談牡丹燈籠」「怪談乳房榎」「塩原多助一代記」「死神」「文七元結」(「芝浜」)など、現在も頻繁に演じられる数々の名作落語をつくっています。

 

圓朝は闘病の末に明治33年(1900年)に亡くなっており、最後の高座は明治31年(1898年)のことです。当然のこと、圓朝の口演を聴くことは叶いません。

 

圓朝の功績が現在に確立しているのは、大正15年(1928年)に春陽堂書店が円本(1冊1円)で「圓朝全集」全13巻(校訂:鈴木行三)を販売したことも関わっているそうです。

この「圓朝全集」の成立については青空文庫の記事『圓朝全集』は誰のものか” がおもしろいのでリンクしておきます。