次元が違うと比較できない~今日は計量の日~

今日11月1日は「計量記念日」です。1993年11月1日に現在の計量法が施行されました。 

 

一応、計量士なのでときどき計量の話です。最近のニュースで気になるのが「次元が違う」という言い方です。大谷翔平選手の成績は次元が違う、日本のコンビニの品揃えは次元が違う、鉄道の正確性は次元が違う、などいろいろ目につきます。

 

コンビニ
コンビニ

測定できる量を物理量といいます。時間、長さ、重さ、電流、温度、物質量、光度がSI基本単位の物理量です。長さから導かれる面積や体積、重さと面積から導かれる圧力なども物理量です。 

 

ある物理量と別の物理量が比較できるなら、この2つの物理量は同じ次元にあるといいます。そして、同じ次元にある場合は、同じ単位で表されます。物理量とは数値と単位の積で表せるのが基本です。

 

ニュースでみる「次元が違う」は比較できないという意味ではなく、比較すると大きく異なるという意味です。比較してみたけどその差が大きくて「比較にならない」とか、「桁違いである」とかのほうがしっくりします。

 

ところで、高市首相を揶揄するのに「サッチャーだったらこんなことしない」というコメントがありました。同じ年齢どうしで比べたら、作家の石田衣良氏(高市氏の1学年上)の作品を「三島由紀夫(サッチャーと同い年)だったらこんな書き方しない」と批評しているようなものです。これは次元が違います。