老朽化は「使用時間の経過による摩滅損耗等の物理的要因で経済的効用が喪失されること」と定義できます。
陳腐化は「物理的には従前と同一の使用目的には耐えうるが、外部要因によって経済的効用が喪失されること」です。陳腐化には、通常陳腐化と異常陳腐化があります。通常陳腐化は、外部要因の正常な変化(例えば、技術の進歩や人口構成の変化など)に起因する陳腐化で、異常陳腐化は外部要因の突発的な変化(例えば、自然災害やパンデミックなど)に起因する陳腐化です。

老朽化と通常陳腐化は予測ができますから、予め対応を計画しておかなければなりません。これは、一般的には固定資産の耐用年数として、減価償却計画で理解されます。
レジャー施設などでは、10年もすれば施設は老朽化し通常陳腐化も目立ちますから、計画的に改修をしたり、交換をしたり、追加の投資をおこないます。BSの固定資産の額が減っていくままにしてはいけないのです。
現時点で、やっかいなのは新型コロナウイルスによるパンデミックに端を発した異常陳腐化です。人々の価値観や行動パターンが変わったことで、突発的な予測できない陳腐化が発生しました。企業が保有している資産から得られる将来価値が大きく減少(稀には増加)しました。
この場合には、先ずは異常陳腐化が事業全体に及んでいない可能性を検証します。
もし、事業のある部分では老朽化や正常陳腐化の範囲であれば、改修・交換・追加の投資をおこないます。異常陳腐化の範囲にある事業では、改修・交換・追加の投資は役に立ちませんから、新しいアイディア・新しい理念で新規の投資をおこなわなければなりません。
見極めることが大事です。
