大阪メトロと東京メトロと都営地下鉄の沿革

一昨日(13日)夜9時半頃に大阪メトロ中央線で停電が発生しました。 

 

万博は10時まで開場しており終了約30分前ですが約3万人が会場に残っていました(1日の入場者は16万8千人)。大阪メトロ中央線は関西万博来場者輸送の約6割を担っていますから、帰宅できなかった人が万博会場内で一夜を過ごすことになりました。中央線が復旧したのは8時間後の午前5時半頃でした。

 

大坂メトロ夢洲駅改札
大坂メトロ夢洲駅改札

大阪メトロの緊急時計画では、中央線の輸送障害が発生した場合はバスでの代行輸送をすることになっています。

しかし、最大輸送能力7,000~13,200人となっていますから、かなり小規模な印象です。どうも帰宅時間帯に輸送障害が長時間続くことは想定されていなかったようです。

 

さて、大阪メトロは2018年に大阪市交通局が分離独立して民営化したものです。株式会社ですが、株主は大阪市だけです。民営化の主な理由は、政令指定都市の公務員給与水準では赤字体質になるので、民営化して給与を下げて黒字にすることです。

 

東京には東京メトロと東京都営地下鉄があります。

東京メトロは戦時下の1941年に国と東京市が折半出資してつくった営団(戦時統制下であった特殊法人)が起源です。それまで東京で地下鉄を運営していた2つの民間会社(東京地下鉄と東京高速鉄道)の事業を引き継ぎました。2004年に営団から民営化されましたが、今でも株主は国と東京都が半々です。

 

東京都営地下鉄は、地下鉄の事業者が1つではいけないという議論から1960年にできたもので、東京都交通局が運営しています。大阪市交通局と同じ理屈もあって、都営地下鉄は今でも赤字体質です。

東京都は都営地下鉄と東京メトロを合併させたいのですが、東京メトロ側は赤字の都営を押し付けられるのは勘弁してくれといいます。

 

大坂メトロの経営状況は、コロナ禍による苦境を乗り越えて右肩上がりに改善されています。万博による大きな恩恵も加わって、業績はどんどんよくなりそうです。緊急時の対応を見直して、信頼を高めていけるといいなぁと思います。