核兵器禁止条約の批准国は73か国で世界の4割ほどですが、人口では10億人弱です。
どこかの国が、非戦闘員を殺戮するために核兵器を使用することには、相手国(陣営)の核抑止は有効に働くと思います。ロシアがウクライナの大都市を核攻撃したなら、NATOがロシアの大都市に報復することは想像が可能です。

核抑止の機能への期待が薄いのは、戦場・紛争地域における戦術核兵器の使用です。
通常兵器と核兵器の境目は曖昧ですから、通常兵器の延長線上で核兵器が使用される懸念はぬぐえません。
現在、核戦争の可能性が最も高いのが、インドとパキスタンの間に起こっているカシミール地方の領有権問題でしょう。この地域の領有権は印パ両国に中国も絡んでくるので、事情は複雑です。
インドとパキスタンはほぼ同じ数と能力の核兵器を保有しています。ここは世界で唯一の核保有国同士が直接対峙している場所です。通常兵力ではインドはパキスタンの2~3倍ありますが、インド以外に敵がいないパキスタンのほうが、中国など他方面にも注意を払わないといけないインドより優勢という評価もあります。その中国の核戦力は、インドとパキスタンを合わせたものの2倍を超えています。
インドは先端半導体分野などで期待の高い国ですが、安全環境への不安が払しょくできません。日本企業はどうしても投資を躊躇います。他所事と思えば、現在の実効支配線で国境を確定させるというのが現実的な解決策のようにも思うのですが、北方領土や竹島問題抱える日本の立場で言えるはずもありません。現状では誰にも妙案は無さそうです。
