日本には約291万の法人があり、このうち177万(61%)が赤字です。
正確な統計はないのですが、法人の3割は実質的に債務超過です。要するに、赤字も債務超過も珍しいものではないので、深刻に考えなければならないですが、そんなに悲観しなくてもよいのです。確かに「赤字は悪事」で、経営者は糾弾されなくてはいけません。債務超過の法人は退場させるべきというのは正論です。

そもそも、私たちの大本である日本政府が毎年多額の赤字を計上しています。例年だと20兆円くらいの赤字です。遡って2020年度はコロナ騒ぎに便乗してバラマキを加速して60兆円の赤字、以降2年を合わせて130兆円の赤字計上しました。
この結果、現在の日本政府は696兆円の債務超過です。
赤字や債務超過なんか、どうってことないです。今は苦しくても、明日が見えているなら踏ん張ることはできます。事業という航海では、荒い波に翻弄されることもあれば、穏やかな海を進むときもあります。そして、踏ん張っていると思わぬところから幸運の女神が手を差し伸べてくれることもあります。
仮に債務超過であっても、その法人が存続することに価値があるのであれば、そして将来に債務超過を解消する道があると信じられるなら、事業を継続することはできます。
そんなの暴論だと言われるだろうとは思いますが、日本の3割の法人が突然にこの世から消えて無くなることはありません。ましてや、日本国が破綻することも(たぶん、当分は?)ありません。