吉野ケ里歴史公園は国営と県立のハイブリッド型

G.W.の中日は好天に恵まれています。吉野ヶ里遺跡に行ってみました。

 

吉野ヶ里遺跡の年間入園者数はコロナ禍では大きく減りましたが、概ね70万人前後のようです。2024年度は68万6千人でした。

吉野ヶ里では、いまも発掘調査が進んでおり、ときどき新しい発見があります。今年の目玉は、2023年(令和5年)4月に発見された線刻石棺墓のレプリカ公開というものです。

 

 

吉野ヶ里遺跡統計
吉野ヶ里遺跡統計

「この石棺墓は、石蓋に多数の線刻が施され、棺内には赤色顔料が塗られるなど、様々な特徴から弥生時代後期の有力者の墓と考えられており、全国的に注目されました。」

 

こうした新しい発見によって、見どころが増えていって、歴史ファンがリピーターとして訪れます。結果として入園者数が減らないということです。

 

また、広大な敷地にはお祭り広場などイベント会場もあり、子どもたちが安全に走り回れて楽しめる場所も多いです。近隣の人たちにも好評だと思います。

 

吉野ヶ里遺跡を公園としてみると、中核になる遺跡部分54haが国営公園として計画されており、その周りの63haは佐賀県立公園となっています。合計117haの計画面積に対して、現在は107haの整備が終わって公開されたところです。

未だ発掘調査は終わっていないので、新たな発見も期待できます。

 

国営公園の周りを県立公園で囲んで、公園の環境を整えておくという手法はなかなか優れているように思います。但し、もう少し民間の力を活用して、経済効果を高める仕掛けがあってもいいかなって思います。

佐賀県の人口が78万5千人ですから、吉野ヶ里公園の入園者数はほぼ匹敵しています。ちょっと勿体ないような気もしました。