ローマ・カトリックのフラシスコ教皇が亡くなって10日余りが経ちました。
世界の三大宗教人口は、キリスト教が約24億人、イスラム教が18億人、仏教は5億人といわれます。宗教人口ではイスラム教と仏教の間に10億人のヒンズー教があります。
キリスト教徒の約半分(12億人)がカトリック、5億人がプロテスタント、3億人が東方正教会に属します。

キリスト教は11世紀(1054年)に、西方教会(ローマ教会)と東方教会(コンスタンティノーブル協会)に東西分裂します。
東西の教会の教義に大きな違いはなく、違いではっきりしているのは、主に2つです。
一つは、西はローマ教皇を頂点としたピラミッド型の統制をするのに対して、東は独立した正教会の集合体であること。
二つは、西は白い服を着て半球型の帽子を被っており、東は黒い服を着て四角っぽい帽子を被って髭をたくわえていること。
東西の教会は、7世紀から300年近くに渡って争いを続けた後に、相互に相手方を破門し合う形で分裂に至っています。この間の経緯について、いろいろ説明されても、何故に同じ教義を信仰する教会が分裂しなければならなかったのかは理解できません。
さらに、西方教会は16世紀のルターやカルヴァンが主導した宗教改革によって、カトリックとプロテスタントに分裂しました。これも日本人にはわかり難いことで、教義を変えるなら新しい宗教を創造するか、教義を変えないなら内部で改革を目指すような気がします。
このカトリックとプロテスタントの違いもなかなかわかり難いです。カトリックは神父で、プロテスタントは牧師くらいしかわかりません。
まぁ、よくわからないながらも、カトリック教会は信者12億人を抱える世界最大の宗教団体というわけです。そのトップが亡くなったので、大事件です。すぐに後任の教皇を選ぶプロセスが開始されています。