漫画のポパイの恋人はオリーブ・オイルといいます。
どうも最近の方はポパイのことをあまり知らないようです。どんなピンチに遭遇しても、ほうれん草を食べると超人的な力を発揮して、あっさりと解決してしまうポパイは、わかりやすく恰好よかったです。悪役は大男のブルート(ブルータス)で、恋人が痩身のオリーブという組み合わせは単純で分かりやすいですね。

山口県でもオリーブの生産にチャレンジする農家がポツポツでてきましたが、まだまだ少数です。宇部市でもオリーブ産地化の取り組みがはじまっています。
日本国内のオリーブ生産の9割近くは香川県が占めています。そして、香川県でも主に小豆島でつくられます。
小豆島は瀬戸内海にある島では、淡路島に次いで大きな島です。明治の終わり頃に、試験栽培をはじめたオリーブは島内に広がり、戦争の時代を経て、現在の一大産地になりました。
オリーブ栽培が軌道に乗るのは、相手が樹木ですから長い時間がかかります。農家さんによるときちんとした収穫が軌道に乗るには20年かかるともいわれます。山口県を含む各地の産地化には、息の長い活動が必要です。
そのためには国産オリーブ=オリーブオイルの需要が伸びていくことも要因になります。何しろ国産オリーブは生産量で500トン前後に過ぎません。輸入量は5万~6万トンにもなるのですから、1/100です。国産オリーブを消費者が選択したくなるストーリーが必要ですね。
オリーブが大好きで、全力で援けるポパイは誰(何)なのでしょうか?