米離れが底打ちしたということは無いだろうか?

マスコミが令和の米騒動と命名して煽っていますが、少々やり過ぎに思えます。

 

「スーパー店頭の米の値段が高くなったら、日本国民が生活苦になる」というのは、フェイクに近いです。日本の二人以上世帯が1か月に購入する米の量は平均4.4㎏です。スーパーで米1袋(5㎏入り)が2000円から4000円と2倍に上がったとしても、一世帯当たりで月に2000円のインパクトです。いきなり生活苦になると騒ぐのは、ちょっと言い過ぎです。

 

トランプ関税
トランプ関税

さて、マスコミで評論家やコメンテーターが言われることで、ちょっと腑に落ちないのが米の需要動向です。

 

多くの専門家が、米の需要はどんどん減っていくという前提で話を進めています。

しかし、昨年(2024年)に米の値段が上がったのは、一昨年( 2023年)の米の収穫量が少なかったのに対して、昨年の米の需要が増えたからです。

 

日本は人口が減るうえに、少子高齢化です。高齢者は若者ほどたくさんは食べませんから、お米の消費は今後も減っていくと考えるのは当然です。しかし、実際に米の需要が増えています。これが一時的なことなのだというのは本当なのでしょうか?

 

どうも米への回帰がはじまっているのではないか?と思います。米の値段がいくら上がっても、カロリー当たり単価では米は安いです。お米が高いからパスタを食べればいい、なんてことを言っていた人がいましたが、ハテナ?です。

 

そして、何よりお米は美味しいです。コロナ禍で米消費は一時的に大きく減少して、その反動で消費増になったという側面は確かにあるでしょう。そのなかで、お米の味に感動した人たちがいるのかもしれません。

米の消費が増えていく(少なくともこれまでのようには減っていかない)という前提での計画も考えておくことも大事な気がします。