日本で1年間(12か月)に亡くなる人は約160万人になりました。
1年間(12か月)で生まれる子供は70万人を下回るようになりました。差し引きで1年毎に日本人の数は90万人くらい減ります。団塊世代が後期高齢者になっていることから、これからも当分の期間は亡くなる方は増えていきます。政府の子育て支援は手厚くなっても、生まれる子どもは減っていきそうです。1年の自然減が100万人を超えるのも間近です。

2025年1月1日の日本人口は1億2359万人と推定されています。
ピークは2008年の1億2808万人でしたから、17年間に450万人減りました。
今後も日本人の人口減少は続いていきます。推計値として、2050年には9500万人、2100年には6000万人といった数字が紹介されていますが、実際はこの推計値を下回る可能性は高そうです。
これに対して急激に増えているのが在留外国人の数です。2024年6月末時点で359万人で、これは2023年末から18万人増加しています。
2021年度に出ている在留外国人数の将来推計では2030年に419万人、2040年に674万人、2100年に900万人となっていますが、この人数を大きく上回る可能性もありそうです。
一方で、日本国籍を新たに取得する(帰化する)外国人の数は年間1000人ほどで非常に少ないです。日本国籍は取得するハードルが非常に高いのです。帰化の条件としては(1)居住条件、(2)能力条件、(3)素行条件、(4)生計条件、(5)重国籍防止条件等があります。
帰化して日本国籍を取得することで、日本国民としての権利が確保される一方で、義務も生じます。日本列島に日本人6000万人、外国人900万人が住んでいる2100年を想像するなら、早い段階から在留外国人の日本国籍取得を進めるほうが健全なように思います。