超激戦だった山口県議選。なのに投票率は40%に届かず

山口県議会議員選挙が終わりました。山口県中小企業診断協会会員の藤生宰(おさむ)氏が山口市選挙区で当選しました。 

 

今回の山口県議会議員選挙では投票率が初めて40%を下回り(39.75%)ました。山口県は15選挙区定員47人ですが、5選挙区8人は無投票でした。県内最大の選挙区は下関市で定員9人に10人が立候補して投票はあったのですが、正直10人目の方に勝算があったように思えず県内最低の投票率(35.27%)でした。

 

投票
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もっとも、その他の9選挙区はそれぞれ激戦で、NHKの開票速報は注目されました。

 

山口市選挙区(定数6/立候補8人)は2人の当確は早々と出ていたのですが、最後の当選者が決まったのは深夜でした。落選した2人がともに自民党の公認候補だったのは、保守王国山口としては異例かも知れません。

 

周南市(定数5/立候補8人)では5位当選者と次点の票差がわずか26票でした。

同様に最下位当選と次点の差では、山陽小野田市163票(投票数の0.8%差)、山口市254票(0.9%)、岩国市592票(1.4%)、防府市642票(1.7%)と、まさに手に汗握る?激戦が各地で繰り広げられました。これらの選挙区では開票率99%でも当選が決まらないという事態が発生しました。

 

地元の宇部市(定数5)は結果的に票差では激戦とはならなかったのですが、現職が落選しました。今回の選挙では県内で5人の現職が当選できませんでした。現職の落選は前回が2人、前々回が6人です。現職だから安泰とは言えないわけです。

 

それにつけても投票率です。これだけ激戦で僅差の選挙戦でしたから、投票の意味はとても重かったわけです。仮に前回(44.03%)並みの投票率であったら、何人かの議員さんの顔ぶれは代わっていたかも知れません。

 

山口県では宇部市は関係ないですが衆議院議員の補選が2区(岸信夫さんの辞任)と4区(安倍晋三さんの逝去)であります。宇部市市議会議員選挙も引き続きおこなわれます。先ずは、投票率が高くなることに期待したいところです。