トヨタのESG指標~CO2ゼロチャレンジレンジ

 日本最大の企業であるトヨタ自動車の脱炭素への取組目標を確認してみます。

 

トヨタのwebサイトのサステナビリティには、「トヨタ環境チャレンジ2050」における気候変動への対応として、「ライフサイクルCO2ゼロチャレンジ」「新車CO2ゼロチャレンジ」「工場CO2ゼロチャレンジ」を策定し、2015年に取り組みを開始した。とあります。

 

「ライフサイクルCO2ゼロチャレンジ」

クルマが走行時に排出するCO2だけではなく、素材/部品製造、車両製造、物流、エネルギー製造、廃棄・リサイクルなど、クルマのライフサイクルのすべてのプロセスにおけるカーボンニュートラルを果たすという目標です。

身近なところでは、トヨタの販売店でも、部品のサプライヤーでもゼロカーボンという目標なので、確かにチャレンジングです。実際はカーボンネガティブにつながる活動をかなり大規模に実行する必要がありそうです。トヨタだからできる!というわけです。

 

「新車CO2ゼロチェレンジ」

トヨタはグローバル企業なので、各国・各地域の事情に応じた最適な製品を提供をします。世界中がEVというわけにはいかないので、「サステナブル&プラクティカル」がキーワードです。EVやFFVなどのラインアップの拡充と普及を推進して、走行時におけるクルマ1台当たりの平均CO2排出量「2050年までに2010年比で90%削減」を目指します。

 

「工場CO2ゼロチャレンジ」

すべての生産拠点を対象に、「日常改善と革新技術の導入」と「 再生可能エネルギー導入と水素の活用」を推進するということです。生産工程でGXというのは難しいので、トヨタの得意なカイゼンで突破できるとことまで進むようです。そのうえで、エネルギー源の脱炭素化をおこなっていきます。 

 

世界最大且つ世界最強のものづくり企業トヨタですが、カーボンニュートラルへの道は厳しそうです。毎年の進捗に注目していきますが、やはりどこかでGX=非連続な改革も必要かも知れません。