外壁にLED照明の調光機能を活用してみる

建物を新築する際には意匠を凝らしたいと思うのは当然ですが、費用もかかりますし、そのデザインが時代に合って長く愛されるものかは不安もあります。

 

そこで、外観をシンプルで空きのこないようなデザインとして、照明を工夫してアクセントとするのは好ましいと思います。LED灯の発明とそれに続く技術の進歩によって、照明のエネルギー使用量は大幅に削減されています。たいていの建物の外壁照明であれば、太陽光発電と蓄電池を組み合わせれば電力の全需要はこれで賄えますから、ランニングコストも不要です。

 

京都大学総合博物館(夜)
京都大学総合博物館(夜)

LED照明はRGB(赤色・緑色・青色)のダイオードの組合せで色をつくります。デジタル制御の調光装置を取り付けると、光の強さだけでなく、色合いも自由自在です。

 

同じ建物でも、異なる色合いの照明を使って照らし出すなら、全く違うメッセージを与えることも可能です。

例えば、ひな祭りだか「赤」とか、ウクライナ紛争に思いをはせて「緑」等も、考えられます。

また、シンプルな外壁であれば、建物の外からプロジェクションマッピングの手法を使って、新たな美観をつくり出すことも有利です。

 

京都大学総合博物館(昼)
京都大学総合博物館(昼)

外観のアクセントに調光が容易なLED照明を活用することは、とても好ましいです。

 

ここで、問題なのは晴天のお昼間です。高輝度のLED照明を選択したとしても、太陽の光が勝ってしまいます。

そこで、昼間でも照明で意匠が変えられるような建物の設計が求められます。具体的には照明で照らす予定の外壁は、LED照明で足らされるのがわかるように、壁に暗めの色を塗色するとか、壁の一部に影ができるようにするなどです。

 

先進性と省エネ性が両立する手法ですから、これからは多くの建物で利用されると思います。