ひな祭りは街おこしに最適なイベント

近隣のいろいろなところで雛飾りで街おこしをしています。

 

近くで大規模なのは、下関市の「城下町長府ひなまつり」、山口市の「阿知須ひなもんまつり」「大殿ひなさんぽ」などです。萩や防府などでも大きなイベントがおこなわれます。少し小規模に、古い商店街などで「おひなさまめぐり」もおこなわれています。ひな祭りは街おこしの素材として優秀です。

 

阿知須ひなもんまつり
阿知須ひなもんまつり

地域の商店街などでひな祭りイベントを開催することのメリットを考えてみます。

 

第一は、ひな祭りの一般性です。地域によってひな祭りでの風習や人形の飾り方などが多少は異なります。しかし、違いは小さくて、日本人なら誰もが想像するひな祭りと大きく変わることはありません。

要するに、どこの誰でも、安心して参加できるイベントです。

 

第二は、ひな祭りの時期の良さです。3月3日前後は、西日本に位置する当地などでは最低気温もプラスになって、暖かさを感じるようになります。昼の時間も延びてきて、気分もウキウキしてきます。天気の良い日も多くて、おひなさまめぐりを楽しめます。

 

第三に、ひな飾りという資源が眠っていることです。地域のたいていのイベントでは、ひな飾りを別に誂えたりするわけではなく、家庭に眠っている古いひな飾りを使っています。子供たちが巣立って家庭では飾る機会がなくなったひな飾りが、日の目をみるわけです。出してみるのも億劫だったひな飾りですが、思い出は残っています。伝来の雛飾りは、飾る側の地元の人にとっても楽しみです。地域コミュニティーの再活性化にもなります。

 

第四に、日本人には当たり前のひな祭りですが、海外の方には新鮮です。日本独特の民族文化として大いに注目されます。緋毛氈の鮮やかな赤色、美しく精緻なひな人形や道具類、三人官女・五人囃子などの構成の面白さなど、興味津々です。

 

今年のひな祭りは復活が急ですが、コロナ禍の余波でまだ不完全の印象です。2024年のひな祭りは、もっと盛大に工夫して開催できたらなぁと思います。