ポーターの競争戦略~昭和の経営戦略のおさらい➀

昭和の経営戦略をおさらいです。先ずは、1980年(昭和55年)ポーターの競争戦略。

 

ポーターは、1980年に「競争の戦略」、1985年に「競争優位の戦略」という有名な2冊の本を著しました。ポーターは「競争の戦略」のなかで企業がとる基本戦略は「コスト・リーダーシップ」「差別化」「集中」の3つに分けられるという仮説を提案しました。多くのケーススタディがおこなわれ、この仮説が必ず成り立つわけではないとわかったのですが、40年以上を経て、この仮説は企業の戦略的可能性を高める手法として有効であるとされています。

 

ポーターの競争戦略
ポーターの競争戦略

最初に、「コスト・リーダーシップ」という戦略で競争優位を獲得するにはどうするかです。

考えられるのは、より大きな規模で戦うことです。規模の経済性というもので、大量に取り扱うことで価格が下がります。

中小企業の場合は、規模の経済性が働かきにくいので、経験曲線の効果を使います。他者に先んじて取り扱いをはじめて、一気呵成に経験を積んでいく戦略です。

そうして、効率的な生産や供給の体制をつくり上げるのが、コスト・リーダーシップ戦略ということになります。

 

「差別化戦略」の競争優位を獲得するには、他者と異なる(特徴があり差別化されている)価値を提供できなければなりません。違う言葉では、独自性が必要です。

製品やサービスそのもの、あるいは価値を提供するシステムなどで差別化するのですが、そもそも顧客の求める価値を知らなければなりませんし、黙っていても顧客に特徴が伝わらないので、マーケティングが重要な要素になります。

 

「集中戦略」とは自社の経営資源を特定のターゲットを絞って集中させることで、競争に打ち勝つ戦略です。特定のターゲットは、特定の顧客グループ、地域社会、製品の種類、サービスの内容など様々です。一般的(広いターゲット)には、コスト・リーダーシップや差別化がどちらもできないとしても、特定のターゲットに対してなら低コストも差別化もできる場合があるというわけです。