リゾート開発にスキー場を活用したい

今朝は突然の寒波襲来で、本来は瀬戸内で温暖な当地でも気温が5℃以下まで下がりました。

 

寒くなるとスキーやスノーボードを楽しむためにスキー場に行くのが定番だった時代がありま

した。ところが、今ではスキーブームは全く影を潜めています。山口県にあるのは十種ヶ峰スキー場だけですが、温暖化による雪不足で開場しないことも多く、開場しても結構空いているそうです。

 

スキー場
スキー場

スキー・スノーボード人口は、2000年には約1800万人でしたが、2020年は430万人となりました。ほぼ1/4です。

 

スキー場は680あったものが440と、こちらは2/3です。スキー人口に比べて、減っていないので、開場しているスキー場も往時のような混雑がなく、快適なようです。

 

そんな快適なスキー場を目当てに、コロナ前は海外からのお客さんが多数来られていました。日本人がスキー場に落とした金額が1年間に800億円だったのに対して、訪日外国人だけで100億円といった試算もありました。

 

コロナ禍となり訪日外国人は減少しましたし、日本人も緊急事態宣言で移動の自粛となり、大自然のなかであってもスキーに行くのをためらいました。 

水際対策の緩和でインバウンド需要は少しづつは復活していくと思います。日本人のスキー客はまだまだ減少しそうです。スキー場がスキーだけを頼みにはできないようです。

 

雪のない時期に、スキー場を登山の拠点にすることはよくあります。高齢者を中心に登山人口は1100万人近いので、スキー場をトレッキングなどを組み合わせた通年型のリゾート施設にしようとすることもあります。

 

その際にネックになるのが、自然公園法(国立公園・国定公園・県立公園などへの規制)です。もちろん、野放図な開発はもっての他でダメですが、多少の柔軟性はあってもよいと思います。例えば、地元の木材資源を使ったリサイクル可能なコテージの設置とか、環境に溶け込む自然素材を使った遊歩道の整備などができるといいです。廃止するときまで、ライフサイクル全体を保証した開発を振興していくのが理想です。