かまぼこ生産ランク1ポイントダウンで5位

山口県の2021年度かまぼこ類生産量の都道府県ランキングは5位でした。前年は4位だったのですが、宮城県に抜かれてしまいました。

 

かまぼこ類の生産量1位は兵庫県(53,176トン)、2位は新潟県、3位は千葉県、4位が宮城県、5位に山口県です。兵庫県が断トツで、新潟と千葉が2位を争い、宮城と山口に6位の愛知県を含めた3県が4位争いをしているといった状況です。

 

山口県の焼抜かまぼこ
山口県の焼抜かまぼこ

兵庫県はかまぼこ発祥の地だそうです。1800年前神功皇后の御代に、神戸の生田神社で、すりつぶした魚の肉を鉾先に塗り付けて焼いて食べたのが、かまぼこの始まりとされます。

 

瀬戸内海と日本海の両方に面して、淡路島を経ると太平洋へもつながっている兵庫県は、古来からかまぼこの一大生産地としての地位を守っています。ヤマサ蒲鉾・カネテツ・オキフーズなどが主要なかまぼこメーカーです。

 

新潟県も長い海岸線を活かして多くの老舗かまぼこメーカーがあります。首都圏に隣接する千葉県には、紀文など大手メーカーの工場があるので生産量が大きいです。4位の宮城県では笹かまぼこが有名ですが、普通のかまぼこもおいしそうです。

 

かまぼこの一般的な加熱方法には、蒸す、焼く、蒸してから焼く、揚げる(てんぷら・さつま揚げ)、茹でる(はんぺん・なると)の4種があります。

さて、山口県のかまぼこは「焼き抜きかまぼこ」といって、独特な製法なんだそうです。焼き抜きかまぼこは、かまぼこ板にすり身を載せていたの下から遠火で焼くのが技術です。焼いたかまぼこを、近火でもう一回焼き上げるような作り方もあるそうです。

焼き抜きかまぼこは、プリプリした弾力のある独特な食感が人気です。また、加熱で一旦膨らんだかまぼこの表面が、冷えて縮んで表面にちりめん模様をつくるのが風情です。

 

三方を海に囲まれた山口県には、大小さまざまなかまぼこメーカーがあります。ほぼ、山口県内に均等に分布しています。工場内に直売店を開設しているメーカーも多いので、工場見学&お買い物に訪れる人もたくさんいます。直売店の多くは、閉店時間前に売り切れになるので、早めに行くことをお奨めします。

 

かまぼこも美味しい山口です。 おいでませ!山口へ