山口県には中小企業の集まる企業団地や工業団地が、大小合わせてかなりの数あります。
価格が安く広い土地、交通が便利、整ったインフラなどに加えて、県や市町が手厚い支援をおこなうので、企業団地に新設したり移転する企業は多いです。山口県の場合は、工業団地の周辺での住居確保は比較的容易なので、工場を建てたが従業員の住居や通勤の確保が難しいということはあまりないと思います。
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山口県は日本の中では最も自然災害のリスクが低い地域です。広島県と福岡県の間にあって消費地との距離も短いですし、大陸アジアとも直結しています。総理大臣が何人も出ているからと揶揄されますが、道路網の整備状況は日本一です。
山口県企業立地ガイドというwebサイトへのリンクを貼っておきますので、参考にしてください。
最近、山口県の中小企業誘致で感じている弱みが技術サポートの面です。確かに、山口県産業技術センターという公的な技術支援機関があります。親身になってサポートしてくれますが、あらゆる課題を網羅できるわけではありません。
大学は山口大学以外で理系学部があるのは、山陽小野田市立山口東京理科大だけです。工業高専が宇部と徳山の2校あるのは心強いですが、産学連携という意味では少し弱いでしょう。
さらに、山口県は県民一人当たりの工業製品出荷額では日本一なのですが、コンビナート企業がこれを牽引しています。他の都府県と比較して、民間の技術コンサル会社が少なく且つ弱いような印象があります。特に、中小企業が必要とする加工技術、品質管理、統計情報処理などは専門家の数も体制もちょっと足りません。
県外から招聘するとか、オンラインで相談するといったこともあるでしょうが、技術相談はその時その場でしたいものです。大学などの先端技術に限らず、実用的な技術支援や情報支援ができる事業者も、県内に育つといいなぁと思います。