雨にも負けない職場~パワハラ防止措置が義務化

2022年4月1日から中小企業でもパワーハラスメント防止措置が義務化されています。

 

パワーハラスメントの雇用管理上の措置については、大企業では2022年6月1日から義務化されています。中小事業においても、猶予期間が終了して2022年4月1日から義務化されました。経営者はハラスメントを認めないことを社内に周知し、苦情などの相談を受ける体制をつくり、プライバシーを守りながら、速やかに対応する義務があります。尚、対応には行為者への対応と再発防止措置を含みます。

☞ 厚生労働省「職場におけるパワーハラスメント対策が事業主の義務になりました!」

 

パワハラ(あかるい職場応援団にリンク)
パワハラ(あかるい職場応援団にリンク)

右の画像に、「あかるい職場応援団」のwebサイトをリンクしています。

厚労省からの委託事業で、職場のパワーハラスメント問題の予防・解決に向け、問題に関する様々な情報発信を行っています。

 

今月から義務化されたといっても、何をしてらいいのかわからないと思います。このwebサイトに、経営者のハラスメント撲滅宣言の雛型、就業規則とハラスメント防止規程、相談窓口の設置などについて提示されているので、とりあえずは、そのまま使えます。

 

なかには、ハラスメントなんてものじゃなくて、脅迫罪や傷害罪などの刑法犯罪に当たるようなことをする人までいますが、これは論外です。ごく大雑把に言えば、パワーハラスメントというのは、行為者のほうが「これくらいなら大丈夫」とか「これくらいは当たり前」という気持ちで、自分の要求を一方的に押し付けることです。

 

職場や社会においては、そもそも一方的な押し付け自体が倫理に反します。こういうことを避ける一つの方法が、職場のルールがきちんと定められて、守られていることです。そのためにの義務化です。もし、ルールが気に入らなければ、正規の手続きのもとでルールを変更しなければなりません。

 

中小企業の経営者や大企業の管理職は、いわば小帝王ですから、帝王学を身につけなければなりません。私のお奨めする最強の帝王学は宮沢賢治です。私なら、こんな上司にこそ仕えたいと思います。

 

【雨ニモマケズ (宮沢賢治)】

雨にも負けず / 風にも負けず / 雪にも夏の暑さにも負けぬ / 丈夫なからだを持ち

欲はなく / 決して怒らず / いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と / 味噌と少しの野菜を食べ

あらゆることを / 自分を勘定に入れずに / よく見聞きしわかり / そして忘れず

野原の松の林の蔭の / 小さなかやぶきの小屋にいて

東に病気の子供あれば / 行って看病してやり

西に疲れた母あれば / 行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば / 行って怖がらなくてもいいといい

北に喧嘩や訴訟があれば / つまらないからやめろといい

日照りのときは涙を流し / 寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにデクノボーと呼ばれ / 褒められもせず / 苦にもされず

そういうものに / わたしはなりたい