この夏から制服を変えてみてはどうか?

学生時代に制服を着たことのない日本人は全体の4%に過ぎません。現在では、働いている人の2/3は制服を着ています。

 

金融機関などで、一時期に制服を廃止する動きがありました。特にジェンダー平等の観点から女性の制服がやり玉に上がりました。このため、ある時期に日本の金融機関の制服着用率は50%前後まで下がりましたが、数年で90%くらいに戻っています。公式には、制服はお金を扱う銀行員と一般客を明確に分ける効果があるとされますが、それだけでも無いような気がします。

 

日本の制服150年
日本の制服150年

日本の制服150年という本がありますが、日本の制服の歴史はちょうど10倍の1500年になります。西暦603年に、宮中行事の際に着用する冠や装束を定めた冠位十二階の制服が制定されています。

 

アンケートで「(働く人の)制服と聞いて、あなたが最初に連想するのは?」と尋ねると1位は保安関係(警察官・自衛官・保安官など)、2位は交通関係(運転士・車掌・機長・客室乗務員など)、3位は医療関係(医師・看護師・技師など)だそうです。

これらの職業に止まらず、製造業でも建設業でもサービス・小売業でも、官公庁や各種団体でも、制服は使われています。

 

警察官がはっきりとわかる制服を着ているのは、そこに警察官がいることが認識されるので犯罪を未然に防ぐことができます。制服の影響力はとても強いです。

 

一般企業でも、制服が企業のイメージをつくります。その企業が信頼できて、安心して仕事を任せられるという評価を決めるかも知れません。また、働く人の側にも、快適で機能的な制服は仕事の質を高めることにつながります。

 

客室乗務員の制服のように、しばしば改定される制服もあります。時代背景に合せて変えるということでしょうが、航空会社のPR効果を狙ったものが多いように思います。

しかし、多くの企業やお店では制服は一度決まったらあまり変わりません。長年に渡って続けることで、先に書いたように信頼感は増すかと思いますが、イメージチェンジも検討してよいかも知れません。また、技術の進歩で機能性にも向上があります。

 

今年の夏服あたりから、思い切って変えてみませんか?