そもそもプーチンはマクドナルドに行かない

プーチンは、マクドナルドにもケンタッキーにもバーガーキングにも行ったことは無い。

 

マクドナルドのロシア1号店は、ソ連崩壊後の1990年にモスクワに開店しました。その初日には長蛇の列ができて、なんと1日に3万人が来店したと言われています(ホンマかいな?)。2号店が開店したときは、当時のエリツィン大統領が来店したことが話題になりました。無愛想で非効率なソ連時代の飲食サービスに馴染んでいたモスクワ市民にとって、強烈なカルチャーショックがあったようです。

 

ロシアのマクドナルド1号店開店(1990)
ロシアのマクドナルド1号店開店(1990)

ロシアのウクライナ侵略を受けて、マクドナルドはロシア国内の全店舗が閉鎖されます。尚、ロシアにマクドナルドが何店舗あるのかはニュースサイトでもバラバラで600店舗から850店舗以上までいろいろです。

 

人口1億4400万人のロシアですから、およそ1店舗当たりの人口は20万人となります。マクドナルドが普及しているといっても、まぁ、それほどでもない印象です。

日本にはマクドナルドが3000店舗くらいあって、人口約4万人に1店舗の計算です。これでも、日本のマクドナルドはピークより1000店舗以上減っているそうです。

 

人口当たりでマクドナルドの店舗が多い国は、1位がアメリカ、2位がオーストラリア、3位がカナダ、以下はニュージーランド、香港、シンガポール、スウェーデンと続き、8位が日本です。ロシアは人口当たりでは26位となります。なお、店舗の数ではロシアは世界で11位になります。

 

間違いなくプーチンやプーチンの取り巻きのお友達は、マクドナルドに行ったことはないと思います。特に、プーチンはマクドナルドが嫌いなようで、クリミヤ併合以降の経済制裁に絡んで、オルガルヒに命じてロシア独自のファーストフードチェーンの展開を指示していました。

 

マクドナルド、スターバックス、コカ・コーラ、ネスカフェ・・・ これらがロシアから撤退すると、ロシア国民はちょっと嫌でしょうが、プーチンにはあまり影響がなさそうです。