イノシシ被害が最も大きかったのは広島県

「住宅街の公園にイノシシ2匹、警察官ら6人が負傷 広島市安佐北区」というニュースです。

 

広島市とイノシシという取り合わせを意外に思う人もおられますが、イノシシの農作物への被害はが最も大きい都道府県は広島県(3.7億円)です。2位は福岡県(3.1億円)、3位以下は熊本県(2.5億円)、愛媛県(2.1億円)、鹿児島県(1.95億円)、長崎県(1.91億円)、山口県(1.89億円)と、西日本の各県が続きます。

 

イノシシが出没
イノシシが出没

農作物を荒らす獣で被害金額が大きいのはイノシシよりシカです。シカによる被害は、令和2年統計で56.4億円です。イノシシの被害金額が45.5億円なのでかなり違います。

 

しかし、シカの被害の70%は北海道(40.2億円)です。山口県でもシカはよく見かけますが、被害金額は3千万円ほどでした。

 

もう一つ、困るのがサルです。全国のサルの被害を合計すると8.6億円なので、シカやイノシシに比べると小さいです。サルの被害が最も大きいのは長野県で6860万円でした。そして、2位が山口県の6391万円です。以下、山形県6367万円、宮崎県5443万円、三重県4453万円、岐阜県4452万円、山梨県4401万円と続きます。

 

山口県の鳥獣害による農作物被害の総額は3.5億円ほどになります。全国では13位となります。山口県の農業事業者さんは、それぞれしっかり対策をしていますから、被害金額は毎年減ってきています。