社長に裏切られたって?白鳥になって飛び立とう!

古今東西、一生懸命に働いて成果を上げたのにトップに裏切られるという人は数多います。

 

一番に思い浮かぶのは源義経ですよね。兄である頼朝が平氏打倒の兵を挙げるとそれに馳せ参じ、一ノ谷・屋島・壇ノ浦の合戦を経て平氏を滅ぼしました。源平の戦いの最大の功労者ですが、頼朝に疎んじられて衣川で自刃します。悲劇のヒーローとして日本人皆がご贔屓(判官贔屓)です。さて、もう一人ヤマトタケルノミコトです。

 

ヤマトタケルノミコト
ヤマトタケルノミコト

ヤマトタケルノミコト。漢字で書けば、日本武尊あるいは倭建命です。

 

第12代景行天皇の3人いる太子の一人です。第13代天皇には兄が即位(成務天皇)しましたが、第14代天皇には自分の子が仲哀天皇として即位しました。

 

ヤマトタケルノミコトは、幼いころから勇敢で、優れた軍略家でもありました。

 

僅か16歳のとき、父・景行天皇の指示で熊襲征伐のために西に下ります。そのとき、父が与えた兵力はとても少なかったのです。熊襲の本拠はとても強靭でこんな兵力では落とすことは叶いません。そこで、ヤマトタケルノミコトは自ら少女になりすまし、館に侵入して熊襲の当主兄弟を討ち果たします。

 

その後も、幾多の苦労を乗り越えて西国を平らげて都に戻ったヤマトタケルノミコトに、父は今度は蝦夷の反乱を抑えるために東に向かうように指示します。

またまた、幾多の艱難が襲います。愛妻との悲しい別れ(浦賀で荒波に行く手をさえぎられ必死の状況になったとき、自ら身を投じて海を鎮めた)などを克服して東国を平定します。

 

父のため、国のために、日本を平定したヤマトタケルノミコトですが、最後まで父に評価されることはありません。都に戻る途中、伊吹山で病に倒れたヤマトタケルノミコトは、ついに亡くなり、短い一生を終えます。望郷の思いと父への無念から、勇者ヤマトタケルノミコトの魂は、大きな一羽の白鳥へと化身し、西の大空へ向かって飛び立っていきました。

 

まぁ、死んでしまってはダメですが、もしあなたの実力を評価できないダメ社長であれば、長続きしないでしょう。あなたのほうが白鳥になって飛び立つことも考えていいですよ。空はあくまでも広く、あなたを必要とするたくさんの会社もありますし、独立しても十分やっていけるでしょう。

あなたほどの実力があれば、どこまででも飛び続けることができます。さぁ、思い切って飛び立ちましょう!・・とアドバイスしてみたら、「いや~、それほどの実力は・・・」と考え直す人も結構います。