緊急事態宣言から2週間。ほぼ予測通りだった

2週間前のブログで緊急事態宣言から2週間後にどうなっているかを予測しました。

 

PCR検査件者数    予測)120,000人 ⇒ 結果)124,550人 

PCR検査陽性者数   予測) 11,000人 ⇒ 結果) 11,181人

新型コロナ関連死亡者  予測)      110人   ⇒ 結果)  186人

少し死亡者数が多いですが、ほぼ予想通りといっていいでしょう。

 

下のグラフが4月8日時点までの結果をもとにした予想グラフです。

4月20日時点で検査人数12万人と予想。陽性率9.5%として陽性者が約1万1千人。陽性者に対して致死率1%として死者110人と推定しました。

☞ 2020/04/09「緊急事態宣言から2週間後を予想する」

 

新型コロナウイルスの感染状況
新型コロナウイルスの感染状況

結果として、検査人数はほぼピッタリ。陽性率は9.0%と少し下がりました。最も予想が外れたのは致死率で1.66%と少し高めです。絶対値が少ないのと、コロナ関連死の定義が曖昧なので少しブレてしまったようです。この期間に肺炎の症状で亡くなった人は5,000人くらいと思われます。そのうち100人が新型コロナウイルスの陽性者となります。

 

いずれにしろ、感染爆発はもとより感染拡大といった実態はなく、当たり前の数字が表れています。国内で新型コロナの感染者が初めて確認されたのが1月15日です。

その時点でも国内に複数の感染者がいたことは間違いないでしょう。なにしろ、1月だけでも、日本へ入国した中国人の方は89万人います。2月は規制がかかりましたが月の初めを中心に11万人の中国人が日本を訪れています。合わせて100万人です。

 

1月15日を起算日としても、そろそろ100日です。感染者は増えていきます。無症状、あるいは今までに経験したことのある普通の風邪症状の新型コロナ感染者が、日本国内に数万人あるいは数十万人いることは容易に想像されます。

したがって、疑いの強い人をピックアップして検査すれば陽性者が増えるのは当然です。クルーズ船の実績を考えれば15%くらいまでは増えていくはずです。ここまでの結果は、むしろ陽性率が予想より低いくらいです。

 

致死率が予想より高めになっているのは少し心配です。ただ、今に至っても死亡例は高齢者で特に既往症がある人にほぼ限られています。特別な症状の肺炎が流行しているという事実は無いようです。

よく海外の事例が引き合いにして致死率を語られますが、日本人の生活習慣や医療水準をベースにして考えるべきです。過去の新感染症の事例でもわかるように、日本での致死率や重症化率は、他の国と比べると常に低いのです。日本が、世界一の長寿国だということを忘れてはなりません。

 

さて、これからの2週間をどのように予想するかですが、PCR検査に簡易検査やドライブスルー検査を導入するような動きもあります。こうすれば、陽性者は増えますが、陽性率は大きく下がります。韓国のように2%くらいになるかも知れません。陽性者のなかに擬陽性(本当は陰性)が多く含まれるので致死率も大きく下がります。

社会への安心を考えれば、簡易検査をおこなっていくことになるのだろうと思います。この場合は、元になるデータに継続性がなくなるので予想が難しくなります。