新しい農業経営指標は優れものです

経営力向上計画では、経営状態の把握にローカルベンチマークを使うことが定着してきました。農業者向けの経営改善実践システムも劣らず優れものです。

 

農水省「新たな農業経営指標」にリンク
農水省「新たな農業経営指標」にリンク

これまでは農業とそれ以外の産業の経営には大きな違いというか、溝があるように感じていました。しかし、農業経営も工業や建設の経営も本質的な違いはありません。財務会計で言えば、ものづくりという観点では農業と工業は似通った存在です。また、生物の育成に長期間かかるという観点では、建設とも似たところがあります。

 

農林水産省では、多くの農業経営者(個人事業主を含む)の方が経営の改善に取り組めるような新しい農業経営指標をつくっています。少しパソコンに手慣れた人なら1時間もかからないで、経営の状況を全国平均や優良農業者と比較して把握することができます。差がわかれば、そこに手を掛けようという気持ちがでてきます。

 

例えば、単収が平均を下回っているとか、材料費が売上高に対して過剰だとかが数字で見えると、収益性を上げる機会がでてきます。借入金が過大だとか、自己資本比率が低いなら安全性を高める動機づけになります。

 

もちろん、皆さんがパソコンを使えるわけではないので、手書きで記入して支援機関に持ち込んでも構いません。また、各地で研修会なども開催されているようです。

農業経営者の皆さま、どうぞ試してみてください。

同業の中小企業診断士の皆さまも、ちょっとサイトを覗いてみると面白いと思います。